2025.06.26
ニュースリリース
当社が構築に携わった「さくらONE」が処理性能ランキングTOP500で世界49位を獲得
さくらインターネット研究所との共同開発により構築したスーパーコンピュータ「さくらONE」が処理性能ランキングTOP500で世界49位を獲得
HPC領域のシステムインテグレーション技術で高性能AI基盤の実現に貢献
2025年6月26日
プラナスソリューションズ株式会社
ITインフラソリューションを提供するプラナスソリューションズ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:臼井宏典、以下「当社」)は、デジタルインフラサービスを提供するさくらインターネット株式会社の組織内研究所である「さくらインターネット研究所」と共同で構築したクラウド型スーパーコンピュータシステム「さくらONE」が、国際的なスパコン性能ランキング「TOP500」※1において世界49位を獲得したことをお知らせいたします。
■背景・概要
多様な業務を効率化できる生成AIや大規模言語モデル(LLM)の需要が急速に高まる中、これらの技術開発を支えるインフラ基盤として、高性能なスパコンの重要性が増しています。スパコンは製造業や医療、金融など、さまざまな産業分野にてAI分野における研究および開発を加速させるための中核的なインフラとしての活用が進んでいます。
当社は、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)領域におけるシステムインテグレーション事業を通じて蓄積した技術力を活かし、さくらインターネット研究所と共同で本プロジェクトに取り組みました。
■技術的成果
「さくらONE」は、NVIDIA H100 SXM 80GB GPUで構成され、LINPACKベンチマーク※2において33.95PFLOPS(ペタフロップス)※3を達成しました。これは、2019年に当社が構築に携わり、さくらインターネットが保有していたクラウド型スパコン(3.71PFLOPS、世界54位)の10倍以上の計算能力となります。
本システムは、国立研究開発法人によるLLM開発プロジェクトを通じて明確になったLLM学習に最適なシステム構成を基に設計・構築されており、製造業や医療、金融など、さまざまな産業分野におけるAI分野の研究開発を加速させる中核的なインフラとして活用が期待されます。
■過去の実績
当社は2019年にも、さくらインターネットの石狩データセンターにおいて、768基のNVIDIA V100を搭載したスーパーコンピュータシステムの構築を手がけました。このシステムは当時のTOP500ランキングで世界54位(国内10位)を獲得しました。
2019年システム構成:
– HPE Apollo 6500 G10 96台(NVIDIA V100 768基)
– DDN SFA14K 4PB
– Mellanox Infiniband Switch
■今後の展望
当社は、さくらインターネットグループの一員として、データセンター・クラウド事業との連携を活かし、今後も以下の分野でソリューション提供を強化してまいります。
– システムインテグレーション
– ハイパフォーマンスコンピューティング
– 高速ストレージソリューション
– 可搬型ストレージソリューション(Lyve Mobile)
– 高速通信ソリューション
急速に発展するAI技術領域において、お客様の「やりたいこと」を「できる」に変えるパートナーとして、引き続き技術革新に貢献してまいります。
■会社概要
– 会社名:プラナスソリューションズ株式会社
– 代表取締役社長:臼井宏典
– 設立:2018年5月1日
– 本社所在地:東京都新宿区西新宿7-20-1 住友不動産西新宿ビル32階
– 事業内容:システムインテグレーション事業を中心としたITインフラソリューションの提供
– 株主:さくらインターネット株式会社(100%)
■本件に関するお問い合わせ先
プラナスソリューションズ株式会社
担当:須藤憲一
TEL:03-4400-1155
お問い合わせはこちらのコンタクトフォームからお願い致します。
■参考情報
※1「TOP500」は、ドイツのベルリンで開催中のHPCに関する国際会議・展示会「ISC2025」で、2025年6月10日(日本時間)に発表。
※2「TOP500」の標準ベンチマークで、システムの浮動小数点演算性能を評価するもの。
※3コンピュータの処理能力の単位で、Peta Floating-point Operations Per Secondの略。Petaは1,000兆(10の15乗)であり、毎秒1,000兆回の浮動小数点演算ができることを表す。
■「TOP500」のリスト
詳細は、以下のウェブページをご参照ください。