国内に100拠点以上を有する、ある公共インフラ企業では、長年各拠点ごとにデータ管理が行われており、情報の分散化や属人化の問題、それとセキュリティ上の懸念がありました。
プラナスソリューションズは、機器の選定、調達、構築、保守、運用までを一気通貫で支援し、当お客様専用のファイルサーバー環境をデータセンター内に構築することで、お客様が安心して利用できる全社統合のファイルサービス基盤を実現しました。
- 課題
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現場別に異なる管理とガバナンスの課題
拠点ごとにNAS機器や外付けHDDが導入され、画像やドキュメントがそれぞれの現場で個別に蓄積される状態が長年続いていました。こうした状況を受け、社内の情報を統一的に管理したいという意向から、情報システム部門では、全社的なファイル共有基盤の整備が課題として認識されていました。特に地方拠点においてはITリテラシーの差も大きく、利用者の運用ルールのばらつきも見られました。
情報の分散が、組織全体のガバナンスや内部統制、セキュリティ対策の面でリスクとして顕在化する中、データ集約と運用負担の軽減を両立させるための施策が急務となっていました。
- 解決策
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ソリューション : 専用線接続と柔軟な構成で一元化を支援
プラナスソリューションズは、数百TBの容量を持つ業務向けファイルサーバー環境を新たに構築し、月額制のサービスとして提供しました。サーバーやストレージなどの機器はデータセンターに設置し、主要拠点との間を専用線で接続することで、セキュアかつ安定した通信を実現。機器調達から保守、障害対応などの運用までを一括で請け負い、利用部門にとってはあたかも社内インフラの延長のように扱える環境としました。
また、24時間365日の監視体制を整備するにあたり、プラナスソリューションズでは平日日中の対応を行い、それ以外の時間帯の監視業務は外部パートナーと連携。複数の要素を組み合わせて最適な運用体制を構築しました。さらに、利用者のITスキルに配慮し、Windowsのファイル共有に加えてWebブラウザ経由でのアクセス方法も併用できるように設計。システムの選定にあたっては、各拠点の利用環境や操作性を丁寧にヒアリングしながら、実運用に耐えうる構成を追求しました。
- 導入効果
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導入効果 : 全社的な情報集約と運用整備を推進
現在は全社的な集約に向けた移行の途上にあり、拠点ごとの準備状況を踏まえながら段階的な整備が進められています。データが一本化されることで、情報資産の利活用や検索性の向上といった面での効果が見込まれており、内部統制やセキュリティの観点からも組織全体のガバナンス強化につながると期待されています。
- まとめ
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プラナスソリューションズでは、特定ベンダーに縛られない柔軟な製品選定、資産を保有する必要のないサービス型提供モデル、ITスキルに応じた柔軟なアクセス手段の選定など、お客様の実情に応じて、運用面も含めた最適なシステム環境をご提案します。
業務データの集中管理やファイルサーバー構築、システム移行に関するご相談など、まずはお気軽にお問い合わせください。